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P-Lifeが考える環境問題Environmental Problem

プラスチックごみがもたらす環境への問題点とは?

今日、プラスチックは私たちの日常生活に欠かせない存在となっていますが、それと同時に、ごみとしてのプラスチックはその処理が大きな問題になっています。
この問題が日本で露呈したのは1972年。東京都内の一部清掃工場の排ガスから、高濃度の塩化水素が検出され、また残灰や排水の中に基準以上の有害な重金属の残留が検出されたことに始まります。原因は焼却ごみの中に廃プラスチックが増えすぎたため。自治体のごみ処理施設が、環境悪化の汚染源につながるという事態が表面化したのです。
  プラスチック製品
ゴミ処分場  
そこで東京都は急遽、プラスチックなどの不燃物・焼却不適物を家庭で分別させ、直接、埋め立て地へ運ぶという一時避難的な対策を立てました。

しかし、一部のプラスチックに使われている有害な可塑剤や有害重金属類が土壌や地下水に溶出して汚染される可能性があること、さらに、プラスチックは埋め立てた後も微生物に分解されないのでいつまでも残り土に還らないこと、土中に空洞ができて不等沈下を起こし跡地利用が制限されること、焼却してもその過程で高温発熱するために炉を傷めること…など、廃プラスチックは数々の問題を生み出してきました。

現在の日本では、「再生資源利用促進法」や「容器包装リサイクル法(容器包装に係わる分別収集及び再商品化の促進等に関する法)」などの施行により、プラスチックのリサイクルが促進しています。

一方で、全国自治体の約半数はごみとして出されたプラスチックを可燃物として収集して焼却し、残りの半数は不燃物または焼却不適物として収集し埋め立て処分をしており、上記に挙げた問題をすべて解決するには至っていません。
プラスチックは便利なものである反面、埋め立てても焼却しても問題になるという厄介な存在でもあるのです。

自然に還るプラスチックができないか?

「そんなプラスチックが自然に還るなら、こうした問題を解決できるのはないか…」。私たちは、こうした考えのもとで研究を重ね、分解促進剤『P-Life』を開発しました。

P-Lifeを添加したプラスチックは、太陽の光や熱などにさらされることで酸化分解され、微生物が食べられるほど小さくなり、やがて自然へと還っていきます。
本来自然に戻れないものを、触媒的に『P-Life』が促進し、自然のエネルギーによって分解されるので、後は自然の摂理に任せるだけ。

 

これが、本来あるべきサイクルの中に戻すということではないでしょうか。

  P-Life

P-Lifeは、再利用されずに廃棄されるプラスチックごみの処理方法の一つです。促進剤を用いて自然に還る仕組みをつくることで、
私たちの生活と地球の未来に大きな貢献へとつながっていくものと願っています。
ただ、プラスチックごみ問題を解決するうえでもっとも重要なことは、生産者や事業者はもちろん、私たち消費者もごみに対する意識を高め、ごみを出さない工夫と努力をすることだと思います。