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よくあるご質問Faq

Q 1 P-Lifeって何?

A 1
P-Lifeは、生分解が困難とされる石油由来のプラスチックを生分解性プラスチックにする画期的な分解促進剤です。
 
P-Life(ピーライフ)は、Programmable Life、すなわち、プラスチックの寿命を制御する添加剤という意味を持ちます。
Q 2 酸化型生分解性プラスチックって何?

A 2 分解過程が、酸化分解による低分子化(ステップ1)とその後の微生物分解(ステップ2)を経る分解性プラスチックの総称です。 国際的には、Oxo-Biodegradable Plasticsと表記されます。
一方で、ポリ乳酸、変性澱粉樹脂、脂肪族ポリエステルなどの生分解性プラスチック(俗称:グリーンプラ)は、 加水分解による低分子化と微生物分解を経て分解するため、加水分解型生分解性プラスチック(Hydro-Biodegradable Plastics)と呼ばれます。
Q 3 P-Lifeは、何でできているの?

A 3 P-Lifeは、ヤシ油(植物油)をもとに精製された脂肪酸を主成分とした添加剤です。
Q 4 P-Lifeは、安全なの?

A 4 はい、安全です。P-Life添加剤は、全てFDA(米国食品医薬品局)に登録された原料(主原料:脂肪酸)で構成されております。 また、ヨーロッパのRohs指令(重金属規制)にも準拠しております。更に、P-Life添加剤は、改正食品衛生法(2020年6月施行)の国ポジティブリストに登録予定の原料を使用しています。
Q 5 P-Lifeの添加量は?

A 5 P-LIFE マスターバッチタイプ(GREEN 20, PP 20)の基本添加量は、分解させる樹脂に対して1.5%~5%(重量%)ですが、 適用されるプラスチック製品の仕様(プラスチックの種類、厚み、色など)や要求される品質保持期間、分解速度により添加量は変わります。
Q 6 P-Lifeを添加するとプラスチックの物性はどうなるの?

A 6 P-Lifeを添加しても、そのプラスチックが持つ機械的物性や化学的特性に影響を与えることはありません。通常のプラスチック製品と同様にご使用いただけます。
Q 7 P-Lifeを添加したプラスチックは、どうやって分解するの?

A 7 自然界の光や熱をエネルギー元として、空気中の酸素とP-Life添加剤により酸化反応を引き起こします。プラスチックは、 酸化反応により分子の鎖が切れていきます。これを酸化分解と呼びます。
酸化分解が進むと、プラスチックの分子の大きさ(分子量)は、どんどん小さくなります(低分子化)。やがて、自然界のバクテリアや菌類などの微生物により、 これらの酸化低分子化物質は、消化、吸収されていきます。最終的には、微生物の代謝活動により二酸化炭素や水へと変化し微生物分解(生分解)は完了します。
すなわち、P-Lifeを添加したプラスチックは、はじめに酸化分解を引き起こし、その後、微生物により分解される、生分解性プラスチックということになります。
Q 8 酸化型生分解性プラスチックと加水分解型生分解性プラスチックの違いは?

A 8
酸化型生分解性プラスチックとは、分解過程がステップ1(酸化崩壊、低分子化)+ステップ2(微生物分解)を経る分解性プラスチックの総称です。 P-Lifeを添加したポリオレフィン樹脂も酸化型生分解性プラスチックといえます(Oxidative Biodegradation)。この名称は、既に欧米各国にて使われ始め、 学術的にも認知された名称です(英名称:”Oxo-Biodegradable Plastic”)。
 
一方、ポリ乳酸、変性澱粉、脂肪族ポリエステルなどから構成される分解性プラスチックの場合は、 加水分解による低分子化とそれに伴う微生物分解を経て分解するため、 加水分解型生分解性プラスチックということになります(Hydrolysis Biodegradable Plastic)。
酸化型生分解性プラスチック
(P-Life, D2W等)
  加水分解型生分解性プラスチック
(PLA, 澱粉、PBS等)
既存のプラチック製品と比較して最大で20%UP(P-Life) 経済性 既存のプラチック製品と比較して最低でも50%以上UP
添加量により製品寿命のコントロール可能。(P-Life) 品質保持 寿命のコントロールは、困難。
自然環境
(太陽の光や熱により酸化分解を促進。)
分解性 堆肥環境
(高温、多湿により加水分解を促進)
添加される樹脂の物性を受け継ぐ。 物性 構成する樹脂の特性により硬い~柔らかいものまで。
Q 9 P-Lifeを添加したプラスチック製品が、生分解するとう証拠はあるの?

A 9 はい、ございます。スウェーデンの公的試験機関(RISE Research Institute of Sweden)において、 P-Lifeを添加したプラスチックフィルムの生分解性が証明されております。
なお、P-Lifeは、酸化型生分解性プラスチック添加剤として世界で唯一、公的認証SPCR141を取得しております(認証機関:RISE Research Institute of Sweden)。
Q 10 P-Life を添加したプラスチック製品の生分解後の土壌は安全なの?

A 10 はい、安全です。生分解後の土壌において植物生育試験(OECD208試験)を行い、環境毒性がないことを確認しております。
Q 11 P-Lifeを添加したプラスチックは、いつから分解するかわかるの?

A 11 はい、わかります。酸化分解が進行するまでの期間、すなわち、プラスチック製品としての機能(物性:強度や伸び)が保持されている期間がわかれば、 いつから分解するかも推測できます。
例えば、実環境でのフィールド試験(比較的長期間)と酸化分解を促す熱やUV(光)促進環境にて物性の変化を測定・評価(比較的短期間)する方法がございます。 弊社では、ASTM D3826による分解促進試験方法を採用しております。
Q 12 P-Lifeは、どんなプラスチックでも分解できるの?

A 12 現状は、ごみ袋やレジ袋などに使用されるポリエチレン(PE)や食品トレーや包装フィルムとして使用されるポリプロピレン(PP) といったポリオレフィン樹脂への適用になります。
Q 13 P-Lifeは、どのようなプラスチック製品に使用できるの?

A 13 ポリエチレンやポリプロピレンを原料としたプラスチック製品には、全て適用可能です。各種梱包資材、食品包装資材、ゴミ袋、レジ袋、 食品トレー、飲料コップ、各種産業資材(農業資材、土木資材)等、適用範囲は多岐にわたります。
Q 14  P-Life添加剤は、どんな種類があるの?

A 14 国内市場では、マスターバッチタイプ"P-LIFE GREEN 20"のみの販売となります。 
Q 15 P-Lifeは、どこで販売されているの?

A 15 P-Life添加剤は、世界20ヶ国以上で販売されております。主な販売地域は、アジア・パシフィック地域です。
Q 16 P-Lifeは、購入するには?

A 16 P-Lifeは、弊社か販売代理店までお問い合わせください。
国内販売代理店:有限会社KGテクノサービス(正規代理店 株式会社湘南貿易  丸紅紙パルプ販売株式会社